線材長さ8kmの二ホウ化マグネシウム超電導線材を開発
超電導磁石の冷却電力半減を達成
日立は希少資源である液体ヘリウムを使用せずに冷凍機による冷却のみで使用可能な線材長さ8kmの二ホウ化マグネシウム(以下、MgB2)超電導線材を開発しました。開発した線材を用いて、マイクロ波発生装置(以下、クライストロン)用の超電導磁石を製作し検証した結果、温度20K(マイナス253℃)で磁束密度0.8テスラを達成しました。本技術により小さな電流でも強力な磁場を発生できるため、超電導磁石内部への熱侵入量が削減され、従来の超電導磁石と比べ冷却電力の半減化を実現できます。今後日立は、より強力な超電導磁石を本線材を用いて実現することでMRI*1などの現行超電導機器...