低温で高出力発電を実現する次世代燃料電池技術を開発
産業用分散電源の高効率化を支え、カーボンニュートラル社会の実現に貢献
要旨
日立は、持続可能なエネルギー社会の実現に向けて、低温で高出力な発電を可能にする次世代固体酸化物形燃料電池(SOFC)*1技術を開発しました。本技術は、半導体で培った技術を応用し、燃料電池の構造を細かく分割して管理することで各セルごとに性能を評価し、不良セルを事前に除去しています。これにより、全体としての故障リスクを低減し、高い信頼性を実現しました。また、発電に重要な部品(電解質層*2)の厚みを均一に薄くすることで出力密度を向上させました。この結果、SOFCの動作温度を従来の約700℃から519°Cまで低下させなが...