日立、宇宙からの災害監視・インフラ管理の精度を高める「構造化電波」技術の原理検証に成功
全天候・24時間対応で多変数データ取得を実現し、持続可能な社会インフラへの貢献をめざす
図1 従来の平面波(左図)と、今回開発した構造化電波(右図)の比較(緑色:波面、矢印:電界ベクトル、右端のカラーマップ:電界の正負の振幅)
要旨
日立は、人工衛星を活用した地球観測分野において、災害監視や社会インフラの維持管理、環境モニタリングなど多様な社会課題の解決に貢献する「構造化電波*1」技術の原理検証に成功しました。本技術は、従来の電波観測では困難だった、物体の形状や動き、材質など複数の特徴(多変数データ)を同時に取得できる独自の電波制御および解析技術です。今回、音波と電波が波として共通の性質...