日立の人:「超ミクロの世界から、社会を変えていく」研究者の挑戦
望遠鏡を手に、夜空に浮かぶ星を眺めていた少年はいま、電子顕微鏡を使って、これまで誰も見られなかった極小の世界の謎を解き明かそうとしています。その小ささは、物質を構成する最小単位の原子レベル。世界で初めて、原子が規則的に並んでいる平面(格子面)の磁場を観察することに成功し、未知の世界の解明をリードしています。見えないものを見てみたい──電子顕微鏡で、超ミクロの世界を探究する日立の研究者、谷垣俊明さんを突き動かす思いについて、迫りました。