概要
Web3.0、メタバース、生成AIに象徴されるサイバーシステムが身近な存在となり、人とデジタル技術の共進化は加速している。その先に見える望ましい将来像である「人や組織が最大限に能力を発揮している」社会を実現するには、テクノロジーの提供だけでなく、サイバーシステムを社会に根付かせる仕掛けが必要である。
日立は、過去の社内外の協創事例21件をひも解き、サイバーシステムの社会実装における重要な観点として「法律・規制」、「文化・習慣・トレンド」、「ルール・ガバナンスの形成」、「ステークホルダーとの協調」の四つを導出した。さらに、それらの観点で過去の事例の特徴的な活動を整理し、社会実装アクティビティパターンとしてナレッジ化した。
本稿では、こうした取り組みの詳細を紹介するとともに、ナレッジの継続的な蓄積、活用に向けたシステムの整備など、今後の展望について述べる。