次世代の再生医療や細胞治療の技術やシステムを創り出す
日立神戸ラボでは、再生医療の発展に欠かせない細胞自動培養装置を実用化し、iPS細胞を用いた治療の臨床試験の実施に貢献、また、新しい細胞治療の開発に向けたシステムづくりを進めている。半澤宏子ラボ長代行と大熊敦史研究員に、再生医療や細胞治療の将来像と課題、日立神戸ラボでの今後の技術開発の構想を聞いた。
開発した細胞自動培養装置で製造した細胞が初めて患者さんの治療に使われた
半澤:日立神戸ラボは医療産業都市神戸のポートアイランドにあります。私たちが所属する再生医療のチームは、埼玉県比企郡鳩山町から2017年に移ってきました。ここには臨床研究ができる病院や理化学研究所のような研究機関、製薬企業、...