より良い医療サービスへの貢献をめざし、MRIに必要な磁場空間を急速に生成可能な二ホウ化マグネシウム超電導磁石を開発
磁場のない状態から10分以内に人体のMRI撮像が可能なことを実証
日立は、従来1~2時間を要していたMRI検査に必要な磁場空間の生成を、急速に行うことができる直径1.1mの二ホウ化マグネシウム(以下、MgB2)超電導磁石を開発し、磁場のない状態から10分以内に人体頭部のMRI撮像が可能なことを実証しました。MgB2超電導磁石は、希少資源である液体ヘリウムを用いずに冷凍機の電源を入れるだけで冷却可能であり、本磁石をMRIに搭載することで、撮像時以外は磁場を消しておき、撮像時のみ磁場を生成する新たな運用方法が可能となります。従来の磁石では、装置のメンテナンス以外で基本的に磁場を消すことはない...