安全と利便性を両立できる「公開型生体認証基盤」で手ぶらの認証や決済を可能にーPBI開発の現場から(前編)
リモート化、デジタル化が進む社会では、本人が本人であることを最も手軽に正しく示すことができる生体認証が、認証技術として不可欠になりつつある。しかし、生体情報を含む「秘密情報の安全な管理」と「利便性」の両立が課題になる。こうした課題を解決できるソリューションとして日立製作所(以下、日立)が開発した「公開型生体認証基盤」(PBI)について、実現の仕組みや利用の状況を研究開発グループの高橋健太主管研究員に聞いた。
デジタルアイデンティティを守る必要性
新型コロナウイルスの感染拡大によるニューノーマル(新常態)への移行、デジタル変革(DX)の推進など、世の中は大きく変化しています。変化の1つのポ...