株式会社日立製作所は、「画像・映像利活用のための類似画像検索システム」の開発で、公益財団法人市村清新技術財団が主催する「第56回(令和5年度)市村産業賞・貢献賞」を受賞し、2024年4月19日に帝国ホテル東京にて開催された贈呈式において、研究開発グループの3名へ表彰状が授与されました。
市村産業賞の概要
市村賞は、公益財団法人市村清新技術財団の設立者である市村清氏の紺綬褒章受賞(昭和38年)を記念して創設されたもので、優れた国産技術を開発し、産業分野の発展に貢献・功績のあった技術開発者、またはグループに贈呈されるものです。第8回より、従来のカテゴリーを産業の部とし、第22回から市村産業賞として、表彰されています。
市村新技術財団市村産業賞のWebサイト:市村産業賞 賞の概要
受賞内容の詳細
- 受賞テーマ:画像・映像利活用のための類似画像検索システム
- 受賞者
株式会社日立製作所 研究開発グループ デジタルサービス研究統括本部
先端 AI イノベーションセンタ
主管研究長 影広 達彦
同センタ 知能ビジョン研究部 廣池 敦
同センタ 同部 主任研究員 渡邉 裕樹
- 「画像・映像利活用のための類似画像検索システム」の概要
本システムは、画像・映像から情報抽出を行う特徴量抽出技術、特定の課題に最適化された特徴量を構成するための学習技術等の画像・映像認識技術と共に、それらの技術により取得された情報に基づく実ソリューションを実現するためのプラットフォーム技術を特徴としています。
プラットフォーム技術の最大の特徴である高速ベクトル検索機能は、検索サーバ単体で1,000万件/秒、並列分散機能により100億件/秒の検索応答が可能です。高速検索のための独自の逐次型クラスタリング方式は、映像監視システム等で要求されるリアルタイムのデータ更新に適しており、20,000フレーム/秒の映像解析に対応可能で、公共空間向けに2,000台の監視カメラを対象とした広域人物検索が実運用中です。
本システムは、映像監視や警備業務の高度化ソリューション、 「画像意匠検索」 等のWebサービス、設計・製造業務向けソリューション等、幅広い分野で活用されています。
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